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三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

八百長は悪いか?

八百長は悪いか?

相撲界が揺れています。
大麻疑惑に続いて、八百長疑惑が起きていましたが・・・

大相撲八百長報道訴訟 横綱・朝青龍「相撲界に八百長はない」と証言

『大相撲で八百長疑惑があったと報じた「週刊現代」を
めぐって、日本相撲協会などが名誉を傷つけられたとして、
発行元の講談社などを訴えている裁判が、東京地方裁判所で
行われ、横綱・朝青龍は「八百長はない」と証言した。』

ところで、大相撲の八百長って悪いことなんでしょうか???

相撲は「Wikipedia」によれば

「撲(すもう)は日本古来の神事や祭りである。
同時に武芸でもあり武道でもある」

「相撲は日本固有の宗教である神道に基づいた神事」

と書いてあります。

確かに、神社などで行う奉納相撲は神事であり、
当然八百長などが入り込む余地はありません。

しかし、大相撲興行自体はプロスポーツであり、
いわば見せものです。

スポーツの中でも、オリンピックなどは真剣勝負であり
八百長などとんでもないかもしれません。

一方で、プロレスなどは真剣勝負よりも見にきた
お客さんを楽しませるということに重点が置かれています。

「プロレスが八百長をしている」と言って
怒る人はいないでしょう。

さて、大相撲はどちらに近いか?

相撲取りが「一年を20日で暮らすいい男」と
言われたのは昔の話。

そのころは、まだ神事の形だったのかも知れません。

しかし、大相撲の人気の上昇とともに、
興行日数が増やされました。

神事よりも収入が優先されたと
いえるかもしれません。

現在は本場所だけでも年間90日
それ以外の巡業もあることを考えると、
プロレスに近いのではないか?と思うのは
私だけでしょうか?

多くの勝負は真剣にされているかもしれません。
しかし、トーナメント型のプロスポーツと違って、
リーグ戦型のプロスポーツは真剣勝負よりも
面白い勝負が望まれていることも事実でしょう。

その意味では、あらかじめ決められた台本が
あったとしても否定されるべきではないと思います。

それは一般的には「八百長」と呼ばれることでしょう。

一方で、自己の保身のために金で星(勝ち)のやり取りが
あることはあってはならないことです。

その、問題は当然追及されるべきです。
放置していれば、大相撲自体の人気を
落とすことになりかねません。

その意味では、週刊誌が疑いがあるとしたら
八百長問題を取り上げるのは当然です。

ただ、日本相撲協会が一週刊誌の書いた記事に対して、
わざわざ、訴訟を起こすのはいかがなものでしょうか?

横綱がわざわざ法廷に出て証言するのも不可解?

相撲が神聖なものであるとするなら、その頂点に立つ横綱が
俗世間の争いの場である法廷に出るということは
その神聖さを失うことになりかねません。

たった、4億8000万円のために現役の横綱が
証言する必要があったのでしょうか?

それ以上の何かを失ったように思われてなりません。

世知辛くなった世の中を象徴しているようで、
いやな感じがします。
もっとおおらかに生きたいものです。

最終更新日 2008年10月03日


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